学習スケジュール
前にも述べました通り、私の場合は4ヶ月という限られた日数しかありませんでしたが、目標設定をするにあたってはまず、その中でのおよその行程を作成しなければなりません。翌年の合格を目指すのであれば1年4ヶ月という中での勉強計画です。なにぶん初めての受験で試験科目に未知の部分もありましたので、とりあえずは基本書頼みで、前半の2ヶ月でどこまで進められるか試行錯誤の状況でした。ただ、最終的には問題を解くことが要求されますので、読み進めながらも、単元ごとに復習を兼ねて早い段階で過去問に挑戦していきました。そして直前の少なくとも1ヶ月くらいは総復習と問題演習に時間を割きたかったため、できればそれまでに一通りの行程を済ませておきたいと考えていました。やはりスケジュールはモチベーションを維持し、勉強生活にとっての命綱となるものです。しっかりと作成しておきましょう。
具体的な計画の立て方
まずはしっかりと目標を設定して、試験科目がどういうものかを基本書を見ながら検討し、おおまかなプランを立てます。具体的には試験日までの日数を数えて、反復することも計算したうえで1日にどれだけの分量を進めたらよいかを算出して立てます。手帳やカレンダーもいいですが、私はベースとなる基本書に直接予定を書き込んでいました。無理のない範囲で1日ごとに消化する分をあらかじめ定めて、ノルマとしてページの隅に日にちを記入しておきます。休日にはもう少し時間を割けるのであれば、その日の分を多めに設定するのもよいですが、何かの予定が狂ったりしたときのための「ゆとり」も計算しておくべきでしょう。あまり無理をして体調を崩してしまってはいけませんので、その辺の配慮もしておきましょう。
私の場合は1日に法令編で20ページくらい、一般教養編で10ページくらいでしたでしょうか。区切りのよい部分の終わりに日付を入れておきます。必ず意識したのが、その日に読み終えた部分を最後にもう一度見直して要点をおさらいするということでしょうか。余裕があればその時点で関連する過去問にもあたっておくとよいでしょう。
あと、それからこれは私にとっての感覚ですが、やはり人間ですのでひとつのことに取り組み続けると「飽き」が生じますし、マンネリ化すると効率も悪くなります。1日の間で出勤前と後にそれぞれ2時間を捻出することができたら、それぞれ別のことをした方が良いのではないかと思います。連続した4時間であればなおさらのことと思いますが。幸い行政書士の試験は大きく法令編と一般教養とに分かれていますので、そういう振り分けは十分可能ではないかと思われます。
直前期の過ごし方
直前期はやはり何といっても実戦力の養成に力を入れます。ポイント復習と問題演習がその中心ですが、時間に限りが出てくると思いますので、特に苦手意識の強い科目や問題の正解率が低かった分野に限ってもよいと思います。できれば本試験と同一形式の問題にも本試験と同じ時間帯に時間をはかって挑戦してみることが望ましいでしょう。その中であらためて重点的に取り組むべき科目が見えてくると思います。
ちなみに私は直前1ヶ月に関しては、週に1日仕事が休みの日を利用して図書館へ行って6~7時間くらい勉強したでしょうか。もちろん、勉強用の個別の机を利用します。季節によっては混雑しますので早めに出かけないといけないこともあるでしょうが、やはり集中力は見違えます。静かなこともありますし、周囲も同じように何かに真剣に取り組んでいると、気合も乗ってきます。何よりも本試験の雰囲気に限りなく近づきます。家にいるとどうしても、よそ見をしたり足を組んだり、おまけに何かと話しかけられたりと、散漫になる条件は揃っています。司法書士を目指していた頃、自習室はよく利用していたため、今でも5~6時間くらいなら昼食もとらずトイレにもいかず集中し続けることができます。
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